iPhoneでIIJmio(タイプA)とahamoをデュアルSIMで使う


1台のiPhoneに IIJmio のタイプA(au回線)と ahamo(ドコモ回線)を入れて、デュアルSIM(1台のスマートフォンで2つの回線を同時に使う使い方)にすると、片方の回線に障害があってももう片方で通信を続けられます。 最近のドコモ回線は少し混雑しているところだと全然データ通信ができなくなることが多く、副回線があると安心です。

ahamo をやめて別の回線をメインにしてもよかったのですが、家族割引やインターネット回線とのセット割があるので、今回は ahamo を残し、固定費が安めの副回線を足すことにしました。

IIJmio のタイプA(データeSIM)を追加することにしたのですが、構成プロファイルの入れ方で ahamo のデータ通信がつながらなくなったので、その記録を残しておきます。すでに設定していてつながらない場合は、構成プロファイルの入れ方 へ進んでください。

この記事に記載している料金や手順は、IIJmio、ahamo、Apple の公式ページの2026年10月時点の記載に基づいています。料金はすべて税込です。変わることがあるので、申し込む前に公式ページで最新の内容を確かめてください。

始める前に

iPhone で eSIM を使えるのは iPhone XS、XS Max、XR 以降です。iPhone 13 以降は、物理SIMとeSIMの組み合わせに加えて、eSIM を2つ同時に使うこともできます。2社の回線を組み合わせるには、iPhone の SIM ロック(購入した事業者のSIMしか使えないようにする制限)が解除されている必要があります。

今回は ahamo をメインのままにし、IIJmio のタイプA(データeSIM)を副回線として足します。通話は ahamo 側です。

料金とプラン(2026年10月時点)

通話は ahamo、データ通信の副回線は IIJmio のタイプA(データeSIM)です。ahamo の基本料金は 30GB で月額 2,970円、IIJmio のデータeSIMは 2GB で月額 740円からです。各プランの詳細は次のとおりです。

ahamo

  • 基本料金は 30GB で月額 2,970円です。5分以内の国内通話は無料です。
  • 「大盛り」オプション(80GB、月額 1,980円)を付けると、110GB で月額 4,950円です。
  • 5分を超えた国内通話は30秒ごとに22円です。かけ放題オプションは月額 1,100円です。
  • データの追加は 1GB あたり 550円です。
  • 事務手数料は、新規でも乗り換えでも0円です。
  • 91の国と地域で、追加料金なしでデータ通信を使えます。15日を超えると速度が制限されます。

ahamo は2026年12月1日から料金が変わります。 40GB まで 3,135円、60GB まで 4,125円、120GB まで 5,115円の段階制になります。「大盛り」オプションは2026年11月30日で提供が終わります。すでに契約している人には、12月1日に40GBの上限が自動で設定されます。また、海外で使えるデータ量は30GBから40GBに増えます。これから申し込む場合は、12月以降の料金も見ておいてください。

IIJmio ギガプラン(月額)

IIJmio は MVNO(仮想移動体通信事業者。ドコモやauなどの回線を借りてサービスを提供する事業者)で、タイプAは au の回線を使います。

データ量音声SIM/音声eSIMデータeSIM(タイプA)
2GB850円740円
5GB950円860円
10GB1,400円1,300円
15GB1,600円1,530円
25GB2,000円1,950円
35GB2,400円2,340円
45GB3,300円3,240円
55GB3,900円3,840円
  • 通話料は30秒ごとに11円です。通話定額オプションは、5分が月額 500円、10分が月額 700円、かけ放題が月額 1,400円です。
  • データの追加は 1GB あたり 220円です。1か月に20GBまで購入でき、追加分の有効期限は購入した月の末日までです。
  • プランの余ったデータは翌月に繰り越せます。MNP(携帯電話番号ポータビリティ。番号を変えずに事業者を乗り換える制度)での転出料と、契約解除料はかかりません。
  • eSIMの発行手数料は通常、タイプAで220円ですが、2026年9月1日から11月4日まではキャンペーンで0円です。
  • 2026年9月1日から、どの種類のSIMでもドコモ回線と au 回線のどちらかを選べるようになりました。

eSIMの開通

対応機種と SIM ロックは、始める前に で確かめてから開通します。

Apple の案内では、eSIM の開通方法は通信事業者の対応によって次のどれかになります。

  • eSIM クイック転送: 前の iPhone から eSIM を移します。両方の iPhone が iOS 18.4 以降で、同じ Apple Account にサインインし、Bluetooth がオンになっている必要があります。
  • eSIM キャリアアクティベーション: 「モバイル通信プランのインストールの準備ができました」という通知から進めます。
  • QRコード: カメラで読み取ります。iOS 17.4 以降では、QRコードを長押しして「eSIMを追加」を選ぶこともできます。
  • 通信事業者のリンクやアプリから開通します。

IIJmio の eSIM はオンラインで申し込めて、最短で当日から使えます。ahamo の eSIM の具体的な開通手順は、ahamo の公式ページで確認してください。

iPhoneのデュアルSIM設定

2つ目の回線を有効にしたら、次の順に設定します。

  1. 「設定」→「モバイル通信」で各回線を選び、「モバイル通信プランの名称」に「IIJmio」「ahamo」などの分かりやすいラベルを付けます。
  2. 連絡先にない相手へ電話をかけるときの「デフォルトの回線」を選びます。iMessage と FaceTime に使う番号も、片方または両方を選べます。
  3. モバイルデータ通信に使う回線を選びます。iPhone でモバイルデータ通信に使えるのは、一度に1回線だけです。
  4. 状況に応じて両方の回線でデータ通信を使いたい場合は、「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオンにします。

データ通信に使っていない回線で通話しているときは、この設定がオンでないと、もう片方の回線への着信を受けられません。Wi-Fi 通話に対応しているかどうかにも左右されます。

連絡先ごとに使う番号を指定することもできます。指定しない場合は、前回その連絡先に使った番号が使われます。

IIJmio タイプAの構成プロファイルの入れ方

IIJmio で iPhone を使うには、APN(アクセスポイント名。モバイルデータ通信の接続先を指定する設定)を入れる必要があります。iPhone では、APN などの設定をまとめた構成プロファイルというファイルを使います。構成プロファイルは、IIJmio の公式アプリ「My IIJmio」からダウンロードできます。IIJmio はデュアルSIM向けの設定手順ページも用意していて、端末、今使っているSIM、IIJmio のSIMの種類を選ぶと手順が表示されます。ahamo はこのページでは「ドコモ / au / ソフトバンク / 楽天モバイル」の側に含まれます。

ここから先は、公式ページに書かれている仕様ではなく、私の環境で起きたことと、うまくいった手順です。

私の環境で起きたこと

私の環境では、構成プロファイルは、インストールした時点で「モバイルデータ通信」に選ばれていた回線に適用されたように見えました。ahamo をデータ通信の回線にしたままインストールしたところ、ahamo でデータ通信ができなくなり、IIJmio もつながらないままになりました。

また、タイプAの回線では、APN を手で入力する「モバイルデータ通信ネットワーク」の項目が表示されず、構成プロファイルで設定するしかありませんでした。

うまくいった手順

  1. IIJmio の構成プロファイルがすでに入っている場合は、「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」から削除し、iPhone を再起動します。
  2. 「モバイルデータ通信」で IIJmio を選びます。
  3. 「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をいったんオフにします。
  4. Wi-Fi につないだ状態で、構成プロファイルをインストールします。
  5. 再起動して IIJmio でデータ通信ができるか確かめ、次に ahamo に切り替えて ahamo も確かめます。
  6. 普段使う回線をデータ通信の回線に戻し、必要なら「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオンに戻します。

iOS のアップデートのあとなどにプロファイルを入れ直すときも、私は IIJmio をデータ通信の回線にしてからインストールするようにしています。

まとめ

IIJmio タイプAと ahamo を1台の iPhone で使うと、au とドコモの2つの回線を持てます。設定の大部分は Apple の案内どおりに進められますが、私の環境では IIJmio の構成プロファイルを入れる順番でつまずきました。IIJmio をデータ通信の回線にしてから入れると、両方の回線でつながりました。ahamo は2026年12月1日に料金が変わるので、申し込む前に公式ページで最新の料金を確かめてください。

参考リンク